川エビの飼い方・飼育法

ミナミヌマエビの環境保全

前項で水あわせが大切だと言いましたが、実際に金魚やメダカなどよりもエビ類は環境変化に弱いようで、水質の悪化をできるだけ防止するために、フィルターで必ずろ過もするようにしてください。

 

また、酸欠に弱いので、エアレーションも併せて充分行うようにしてください。エアレーションが強いと水流が生じて、ミナミヌマエビが水の流れに負けてしまうので、水槽の底にはジャリを敷いておくといいでしょう。ジャリがあれば、ジャリに捕まって移動するのも容易になりますし、バクテリアが繁殖して水質を良くする効果もあるそうです。

 

水草はアヌアビアスやウイローモスなどが適していて、浮草も少しあった方がいいでしょう。水草は水中の栄養素を吸収して水質維持に役立ちますが、それだけではなく、光が当たれば光合成で酸素も出しますし、稚エビが生まれたら隠れ家にもなってくれます。

 

ミナミヌマエビのエサはコケやアカムシですが、コケを食べさせる目的の場合は、最初からミナミヌマエビのエサをあげないようにしてください。これをするとエサに慣れてコケを食べなくなってしまいます。

 

コケがあるうちはミナミヌマエビ用のエサは不要というわけです。水草があれば水草が非常食になって1ヶ月程度は大丈夫です。

 

基本的にミナミヌマエビは夜行性なので、夕方エサをあげて後、翌朝にエサが残っているようなら、エサの与え過ぎということになるので、注意して量を調整してください。