川エビの飼い方・飼育法

川や池の淡水エビ

小さな淡水魚を飼う場合に、魚と違った演出効果の楽しみとしてエビを一緒に入れることがあり、また、小さなエビを単独飼育しても大変面白いものです。

 

もともと日本国内で世代交代をしている川エビの在来種は、テナガエビ科4種類、ヌマエビ科7種類とも言われているのですが、特に川エビという呼び方では、日本ではスジエビの場合が多くなっており、淡水域では比較的馴染み深いエビとして親しまれています。

 

スジエビは、エビ目(十脚目)のテナガエビ科に分類される淡水性のエビの1種ということで、日本(樺太、択捉島、国後島、北海道から九州、種子島、屋久島、朝鮮半島南部まで分布)とその周辺地域に分布し、釣り餌や食用にも利用されています。

 

多くは川や池などの淡水域に生息しているのですが、釣り餌などの利用が原因なのか、本来分布していなかった水域にも持ちこまれて分布を広げることもあるようです。

 

このエビは昼間は石の下、水草や抽水植物の茂みの中に隠れていて、夜になると動きだす習性があります。

 

食べ物は藻類や水草となっていますが、本来の食性はほぼ肉食性であり、水生の昆虫、他の小型甲殻類、貝類、ミミズなどの小動物を捕食することもあります。

 

体長はオス35mm、メス50mmほどで、メスの方が大きく、紡錘形の体型で、頭胸甲と腹部の境界と腹部中央が曲がり、頭部が上向きで、尾部が下向きです。このスジエビ系のものはあまり熱帯魚といっしょにはされていません。